科学ニュース2012 TOP25

2012年も科学は熱かった。
今年はなんといっても山中教授のiPS細胞でしょうか。
基礎研究が終了したということなので、これからが楽しみ的な受賞だったのでしょう。
死ぬまでには恩恵を受けたいもんです。
続いて、神の粒子「ヒッグス粒子」でしょうか。
わかっているけどわからないことがわかるということは、ハッキリして良いなぁ。
今の世代に生きる人は、今の世代が最高だと思いがちだけど、何十年も何百年も今の時代が最先端なんだってことが、こういう歴史的発見がされると思わされますな。

ということで、Science News(http://www.sciencenews.org)発表の科学ニュースTOP25は以下。
ちょっとコメントも入れてみました。

Science News Top 25
Edited by Erika Engelhaupt

(http://www.sciencenews.org/view/feature/id/346986/description/Science_News_Top_25)

1. Higgs discovery helps make sense of matter

これは大発見です。ダークマターの存在とかゼロ秒とマイナスゼロ秒の世界が解明されるかもしれないです。

2. Curiosity goes to Mars

火星探査機ローバー「キュリオシティ」の探査が始まりました。地球人は移住するのか、しないのか。そもそもできるのか。来年以降も調査結果が楽しみです。

3. Controversial bird flu papers fly

鳥インフルエンザのハエ媒介論争。チラッと気にしたけど、あまり詳しくないなぁ。小昆虫が媒介となる世界感染ウィルス。人の広域移動が可能になった現在では感染ウィルスの状況はウォッチしとかないとです。

4. Bionic women (and men) get closer to reality

地上最強の美女「バイオニック・ジェミー」が現実化へ。最新版のメタルギアソリッドじゃないけど、人以外が戦争をおこなう世界も近いってことなのかも。人の未来についての私感はこちら

5. Climate change goes to extremes

地球温暖化加速。寒暖差が激しくなったですね。季節の変わり目についていけない人結構見ます。高齢者はかなり厳しい状況なんじゃないかなぁ。

6. Your social brain

SNS加速。相当使いこなしている外部記憶装置(Evernote,NAS,Gmail,DropBox,GoogleDrive…)。これらを一年間使い倒してきて思ったのが、仕事が私生活を、私生活が仕事を充実させるということ。知識に仕事用も私用もないなってこと。

7. Scientists take on Twitter

科学者、Twitter使い始める。学者が積極的に発言を始めたってことか。これだけ広く浅い知識が誰でも手に入る世の中になると、専門知識を持った人の発言はとても大事ですね。来年は専門性が色々な分野で進むんじゃないかな。Large Lnowledge, One Majorの世界が。

8. Women may make new eggs

卵子凍結保存。未来の男性に期待大ってことかな。社会が不安定化すると優性遺伝子が強くなるわけだけど、劣性遺伝子をわざわざ残そうという意識が働くなるってことなんでしょうか。ちょっと複雑。

9. Earth’s new neighbor looks familiar

ちょっとわからない。

10. Prions may cause Alzheimer’s

プリオンがアルツハイマー病を引き起こしているのかもしれない。プリオンはタンパク質の一種でウィルスと違い、滅菌や殺菌が有効ではないため難病化する可能性がある。原因がわかれば調べるだけってことなのかな。

11. Finding new ways to spell L-I-F-E

ちょっとわからない。

12. Quantum hops

量子跳躍。量子領域が放っとかれつつある現在(皆、原子に夢中)、量子領域で新たな発見があるのかもしれないですね。とか言いながら両者をあまり理解していないです。だって見えてるけど見えないんだもん。

13. Polar bears have seen hard times

地球温暖化によるホッキョクグマ(シロクマ)の移動。北極南極の生態系はスゴイ勢いで変化しているんだろうなぁ。

14. Kissing, and missing, human cousins

ちょっとわからない。

15. Milky Way will bite the dust

天の川銀河中心部にブラックホールの種発見。「今回の発見は、銀河中心核の巨大ブラックホール形成・成長メカニズムの解明という銀河物理学の最優先課題に迫る、重要なステップ」なのだそう。

16. Out on a limb

危機的状況。なにがじゃい? よくわからない。

17. You really can learn while you sleep

睡眠学習? よくわからない。

18. Obesity research gets weightier

肥満化は拡大する? これはわかるけど訳せない。よくわからない。

19. ‘Good’ cholesterol may be overrated

善玉コレステロールが実は悪玉。善玉コレステロールである高比重リポタンパク質(HDL)がそれほどよくならしいことがわかったとのこと。実は悪玉で、冠動脈性心疾患のリスクを高める可能性があることが示されたらしいです。

20. Avant-garde cave art

よくわからない。

21. New species of the year

新種元年。新種?!幅広くてよくわからない。

22. Venus sails across sun in rare display

金環日食!! あったあった忘れてた! Amazonで買ったグラスが超イケてたなぁ。5月だったんだ。これ。

23. Evolving E. coli

大腸菌(E・コリ)進化。数年前から注目されつつある大腸菌。来年は来るか?!

24. Big drain on groundwater

地下水脈。「地球上にある水のうち、海水や氷床など人類が利用できない形で存在するものが99.3パーセント、利用できる水資源のうち河川や湖沼など目に見えるものがわずか0.01パーセント。残りの0.66パーセントが地下水であり、私たちの生活も文明も全てこれに依存している(馬場秀和ブログ「『見えない巨大水脈 地下水の科学』(日本地下水学会、井田徹治) [読書(サイエンス)]」)」とのこと。地下水脈…こりゃ2013年は来るな。なんだかロマンあるしね。

25. Maya apocalypse goes boom

マヤ黙示録。ノストラダムスに裏切られて以来なんだかこれ系って信用率下がった気がする。古代文明の古文書系ではない、新しいアプローチでの黙示録を希望する。ヨーロッパ系が良いかも。意外にインディアンに伝わる白人文明を破壊するための予言(ていうか呪い)的なものとか。先住民系が絡んでくるとイマイチ盛り上がらないか。

とざっと25個原文で調べてみてもいくつか調べてみないと知らないことがあった。生物学系とか地質学系は特にスルーしがちになってたってことがわかったのでこれらにも関心をもってみるつもり。
かなり雑な調べに基づいているので興味ある人はちゃんと調べてくださいね。

ヒトとコンピュータの未来について

これは面白い概念。

新清士氏『コンピュータは人間を神にするのだろうか~2029年に訪れる人間とAIが対等になる時代』
http://agora-web.jp/archives/1501120.html

アメリカの発明家で未来学者のレイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)が新刊「How to Create a Mind: The Secret of Human Thought Revealed」で、2029年に人間と同じレベルのAIが登場するとの発表がされたとのこと。
SF情報に過剰反応を示すゴシップ好きのニッチなアメリカ人がいかにも食いつきそうなネタの一つではあるが、ここで脳科学の研究とAI研究の行き着く先を妄想してみた。
新清士氏の本記事によると、1965年にゴードン・ムーア(Gordon E. Moore)が提唱した、コンピュータチップの性能が2倍になっていく「ムーアの法則」の指数関数的成長度合いを引用して、ヒトとコンピューターの関係は以下のような曲線を描くという。

人間を取り巻くコンピュータの環境は指数関数的に加速化しており、「ムーアの法則」がこのまま継続していくならば、2020年代には、一つのチップが、ネズミ一匹の脳の計算能力を上回り、さらには、2030年頃には人間の脳に追いつく。そして、2050年代に入ると、一つのチップで全人類の脳の速度に追いついてしまう。脳がどのように活動しているのかを探る「ブレインスキャン」の技術も日進月歩で進んでいるために、やがて、コンピュータ上で人間の脳を完全にシミュレートできると予測している。

ということは、ヒトが発明したコンピューターはヒトを超えるモノになり得ると。
「ヒトを越える」定義を、「事前に定義されていない2つ以上のものを組み合わせて事前に想定していないものを作り出すこと(=創造力)」とすれば、脳科学+AIによってヒト以外の創造的モノを作り出すことにつながるのでしょう。
そのまま発展していくと、高度な知能を持ち耐久性にも優れているコンピューターがヒトの寿命レベルを超えたことに取り組むことが可能ということになる。
ヒトが創造や持続のコンセプト形成に介在している限り、ヒトの寿命は重要な指標の一つとなる。半永久的な目的で機能している組織体でもってしても「世代」は存在するわけなので、「フェーズ」で思考することになる。
コンピューターの場合は、区切りが必要ないので超長期スパンから物事を捉え、正確な成長曲線を描いていけるということなんでしょう。

次の段階として、人類そのものと統合される。それは、2045年頃で、人間の寿命は生物が迎えている限界を超えて、不死に近い力を得るようになるという。「攻殻機動隊」のような世界だ。その時代をシンギュラリティ(技術的特異点)と呼んでいる。そして、人類は人類を越える「ポストヒューマン」の時代に入っていくとしている。コンピュータの発展に対する極端なまでの楽観主義によって彩られている世界観だ。それはにわかには信じられないような荒唐無稽な話にも感じられてくる。

とした場合、ヒトが文明を高度化させる理由は何か、という問題に行き当たる。
ヒトは生物である以上生存する目的は他の種族と変わらず保存していくことなのだろうけど、ヒトが介在して創りだした自らの分身であるコンピューターも種の一つと捉えることができるのではないでしょうか。コンピューターの行動論理は人に依存した完全コピーなのだからこれは種以外何ものでもない。
脳科学とAIの発展は、ヒトの遺伝子レベルの種を保存する活動ではなく、遺伝子のコピー行動だとすればヒトは生物の形からとってかわって生物を超越することができる。つまり、完全なる種族保存が完成するということ。
カーツワイル氏は、「脳の完全コピーで人は神になれる」と指摘しているが、遺伝子レベルの完全コピーはもはや欠陥だらけの人(生物)という形態を取る必要はない。完全な効率的合理的に種族保存を実行するために生物をやめてモノ(=生物を超えた完全超越的体「神」)になっていくのでしょう。

結論、脳科学とAIの行くつく先には効率的合理的なヒトゲノムの完全保存化が実現する結果、ヒトはモノの形で永続し続ける、と妄想。子孫がロボになるってのもなんだかむず痒い感じだねぇ。

「研究者として生き残るために必要な力」

知の分野での日本人のプレゼンスが増している。
これまで世界最強といわれている国民の知の平準化が進む一方、トップクラスの知の教育が欠如していると言われてきましたが、仕組みとか周囲とかの影響を受けない本物の知はきちんと存在しているようです。

東洋経済 2011年8月27日号では、「10年後に食える仕事、食えない仕事」という特集が組まれ、あらゆる職種の10年後の未来が予測されています。
その記事の中に、「世界で活躍する研究者の条件」として、今もっとも注目している研究者であるMITメディアラボ 副所長の石井 裕氏とIPMU機構長の村山斉氏がコメントをされていました。
村山氏に限ってはこれまでのメディアでの発言内容とほぼ変わらない内容でしたが、石井氏のコメントの中に興味深い内容があったのでご紹介します。

「研究者として生き残るために個人としてどのような力が求められるか?」というお題に対して石井氏は3つの力が必要になってくるだろうと述べています。

「出杭力」
  中途半端に出ず、徹底的に出る力。出すぎた杭は打たれない。
「道程力」
  誰もいない原野に一人分け入って新しい道を造り、その道を孤独に耐えて全力疾走する力。
「造山力」
  1995年に氏がMITを選んだのは頂が雲に隠れて見えない高い山だったから。でもそれは幻想だったと後で思い知った。山など初めから存在しなかった。海抜ゼロメートルから新しい山を造り上げ、世界初登頂すること。新分野をゼロから作る「造山力」こそがMITで生き残るための条件だった。

分野にトップになるまでには、相当に辛い日々が続くわけですが、打ち勝っていくための3つの感覚は、以下。

「屈辱感」
  無名で誰にも相手にしてもらえない悔しさを、いつか見てろという前に進むエネルギーに変換する。屈辱感を胸にため、人より何倍も努力するエネルギーにする。
「飢餓感」
  研究者にも、目の前の面白い素材やアイデアに即、食らいつく飢餓感が欠かせない。
「孤高感」
  真にクリエイティブなことをやると周りに理解してもらえない。論文も通らず、研究資金も来なくなり、厳しい孤独感を経験する。それでも、そういう状況に行き着くことを目標とすべきだ。

3つ目の「孤高感」は、すごく参考になります。
若いうちは、周囲の空気を気にしがちですが、流れを意識しているだけではブレイクスルーはできないし、実はそれは強制されているものではないのでズレた時に誰も助けてくれません。つまり主体性がないので責任を取れないわけです。
「空気」のような見えない強制されていないものにただ乗っかるのではなく、自分で考えておかしければやらない勇気と知性を持つ必要があるように感じています。知性がないと単なるワガママになってしまいますから。
そういう意味では、知性を持った独自の行動をするのがクリエイティブだとすれば孤独になるのは必然なのでしょう。あえて独立する必要はありませんが、群れていると得るものが少ないのは必然でしょう。
孤立を恐れず発信していくことが必要だと実感しています。

日本科学未来館に行ってきた

東京お台場にある、日本科学未来館に行ってきた。
夏休みなので混雑を予想していましたが、それほどではなく(プラネタリウムは見てないですが)じっくり観覧できました。
2011年8月時点で、企画展「メイキング・オブ・東京スカイツリー® -ようこそ、天空の建設現場へ-」を開設していてこれは相当楽しかったです。展示施設周辺には「Staff」ビブロスを着た方が大勢おり、展示物を見ていると「これは私もつかっていたのですが…」と地面を掘削するカッターを解説してくれたり、展示物の見せ方もさることながら(映像が所狭しとありイメージしやすい)さすが空間演出のプロの方が展示に携わっていることもあり、素晴らしい展示でした。
たっぷり1時間30分くらい堪能し、常設展示スペースへ。3階はロボットのフロアだったのですが、これが激ムズ。子供目線の解説なのですが、相当レベルが高く、よく読み砕かないと大人でも難しい理論が相当ありました。まー子供は、ボタン押しすと何かが動く的なアトラクションが豊富にあり、全然楽しんでいる様子でした。大人も子供も楽しめるスペースを意識しているのが伝わります。
4階の人体・宇宙も同じレベルなのですが、総じて情報が無茶苦茶多いんです。もともと文系脳なので宇宙系はそれなりに知識があるのですが、人体はほぼない状態。大学受験の時に生物をやっていてセンター試験でも独学で8割とった私でもチンプンカンプン。大人は相当な気合を入れて行かないと知能的に疲れますよw
これだけてんこ盛りの展示は体験したことがないほどでした。
また行きたいなぁと思わせる内容で、それまでに人体系の知識も入れとかなければ、と思うのでした。


「日本科学未来館の外観。日本はやっぱり『箱』だぜ、と言わんばかりに壮観」

「日本科学未来館のシンボル。リニューアルしたばかりとのこと。天井に映写機があり球体に投影しているのだけど、リモコンで映像が切り替わるのがほぼリアルタイム。相当すごい技術が使われてるかも」

「シンボルを上の階から見たところ。」

「レゴの東京スカイツリー。パーツ総数13万3320個、総重量270g、高さ6m34㎝なんだと」

「しんかい6500。コクピットに入れます。予想以上に狭く、ビビる。先日の探査では上り下りで計5時間かかったとのことでヒューマンスペースが極端に狭い私は発狂必至です」

「で、ヴィーナスフォートで昼食をとり帰宅。青海駅からの眺望。この日はお台場合衆国と夏コミがあったこともあり、ゆりかもめは激混み。子供もなき倒すし、車内のクーラーは効いてねーし、汗をダーダーかいて乗りぐったり。周りの人の方がグッタリか…」

東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)

宇宙関連のニュースは、息子が好きなこともあって常にアンテナを張っています。

おかげで大分先端の宇宙情報が仕入れられて楽しいですね。

全然本題と関係ないですが、カミサンがAKB48が好きで、選抜メンバーがテレビに出ているのを見ると、

「オールスターだね」と思ってしまうほどです。つまりほぼ全員の顔と名前が一致している状態ってこと。

家族を持つと人生広がるね。

ということで、本日は「はやぶさ」がサンプルリターンしてきた物質1,500個が、地球外物質とわかり「イトカワ」から無事採取ができたことが発表された日です。地球から約0.28天文単位(4,200万kmにあたる)と想像できないほど遠い距離にあるモノをこぼしもせずに持って帰ってきたというのは感動というより奇跡としか言いようがありません。すごい。

ということで、『週刊エコノミスト 11/16特大号』に掲載されていた、東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)機構長の村山斉(むらやまひとし)の記事(「ワイドインタビュー 問答無用 325」)が非常に興味深かったのでご紹介。

東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)とは、2007年に東京大学柏キャンパス内ある数学、物理学、天文学を融合して従来の学問の流れにとらわれない新しい発想で宇宙関連の研究を行う施設。

2005年頃から世界では英米への頭脳流出対策として、頭脳争奪戦が始まります。

【2005年の頭脳争奪戦】
2005年、ドイツ エリート大学構想として「エクセレンス・イニシアチブ」
2007年、シンガポール 国家研究基金による長期投資計画「リサーチ・センター・オブ・エクセレンス」
2008年、中国 「1000人計画」・・・国籍問わず、海外で博士号を取得した55歳以下の研究者や企業の専門技術者を国の研究開発や企業のリーダーとして迎え入れる。一時金100万元(約1300万円)を支給。
2008年、韓国 「世界水準研究中心大学(WCU)」
2007年、日本 「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」策定。

日本では世界から遅れること2年が経過して設立されたのが、このIPMUでここの機構長として招聘されたのは、すでに米カリフォルニア大バークレー校で素粒子論の権威として、そして約3000万円の給与を同大学から与えられ、当時「東大総長より高い」と話題になった村山斉氏。

世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)が研究拠点として認可すれば、「1拠点あたり平均13.5億円が10~15年間支給。経費を除くと10.4億円が間接経費を除くと拠点形成」に使える予算を研究費として使用することができため各大学、研究機関が競争していき、同時に世界的な研究者を招聘することにつながり、日本に知的研究者が集まる、という仕掛け。

現在、村山氏の個人的な目標は、「暗黒物質の特定」が一つ。
「宇宙の96%を暗黒物質および暗黒エネルギーという未知の存在が占めていると考えられているが、これを捕まえるためには、宇宙の膨張の歴史を調べることが必要で、観測を開始する」。

この観測のために、「現在重さ3トン、画素数9億の巨大デジカメを建造中で、この装置と望遠鏡の補強に約50億円かかる」見込みとのこと。暗黒物質は宇宙物理学で注目されている最先端の研究テーマ。この研究により暗黒物質について解明されれば「ノーベル賞もの」とのことなので、注目していこうと思います。

で、これらの記事の中で特に気になったことが下記の内容。

IPMUには、研究者は年に1ヵ月以上海外に出なければならないルールがある。
<中略>
海外から日本へ来る研究者が恐れることは、世界から忘れられてしまうこと。自分のキャリアがここで行き止まりだと思わせないようにすることが必要。一流の研究者は世界をぐるぐる動き続けたいと考える。日本が優秀な頭脳獲得を考える際に重要なことは、彼らを抱え込むのではなく、いかに世界的な人材流動の輪の中にいられるかを考えること

これは盲点。これを企業人に置き換えるとイメージがつきやすい。例えば、特殊な技能を持っているとして、その技能はほかの企業でも、日本以外でも通じる、そしてニーズのある技能だった場合、一つの場所に留まりたいだろうか? もっと活かしたい、もっと活用したい、とは思わないだろうか?

その道の権威は、世界が求める非常に高度なスキルを持っている人というイメージをしてみるとそれはそれは相当に貴重な人材であることが想像できないでしょうか?

IPMU、今後もウォッチしていこうと思います。

最後に、IPMUの成果を。

高田昌広 特任准教授
銀河団において暗黒物質の空間分布が単純な球状ではなく、ゆがんだ楕円状の分布をしている。

野本憲一 主任研究員
1572年のティコ・ブラーエによって肉眼で観測された超新星爆発の謎を光の反射などを利用して突き止めた。

大栗博司 主任研究員
ブラックホールの性質を最先端の数学である「6次元の幾何学」を使って解明。アイゼンバッド賞を受賞。

「鶏が先か、卵が先か」

英シェフィールド大学のコリン・フリーマン氏らのチームが発表した、卵の殻のたんぱく質による結晶核の構造制御に関する学術論文。メディアにはこの論文を 引き合いに、「鶏が先だった」との見出しが躍った。しかしフリーマン氏は、実は決定的な答えが出たわけではないと釘を刺している。

7月15日15時45分配信 CNN.co.jp

ovocledidin-17というたんぱく質の働きが論拠らしいのだけど、このたんぱく質には鶏の体内で卵の殻の形成を促進させるとのこと。これまでovocledidin-17にど んな働きがあるのかは分かっていなかった。

で?

で、ここが「鶏卵」の核心なのだけど、鶏の卵巣の中にこのたんぱく質がないと、卵ができないことが判明したらしいです。

つまり、進化の過程において、鶏の卵巣内にこのたんぱく質を生成する機能がつき、卵を産むようになった(進化論的解釈)。
つまり、進化の過程において、鶏の卵巣内にこのたんぱく質を生成し、卵を産む種だけが生き残った(私の好きな進化論)。

進化論でいうところのキリンは、下の方の果物がなくなって、上の方にある果物をとるために首が長くなったというものだけど、私はそんなことはほぼあり得ないと思っています。諸説あるのだろうけど(誰も見たことないし)、私は突然変異的に首が長いキリンが生まれ、種族が保存されたと考えます。突然変異とは、私の中である種の「天才」の存在に近い考え方で、環境の変化に適応するために、または環境の変化に種を適応させるために、ある確率で「天才」が生まれ、環境への劇的な順応をはかる。

だから?

鶏という種は、体内受精の種で、これまで種族を残してきた。しかし外敵か環境が変化し、体内受精による保存が困難になった。卵の形式で残すことがベストになったが、そのころの鶏には卵を産む能力はない。種が激減したときに産まれたのが、卵を産む能力。この能力を持つ鶏は、ovocledidin-17という「天才」の遺伝子を持っていた、ということでしょうか?

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